「真理の扉」に関する報告書 ブリタニア暦360.04.01
文書code0924
ロイヤールガード調査官 Mr.Carlos
“- 一部抜粋 -”
世界は見えるものだけが真実では有りません。
私は、任務中偶然にも“扉”を通り、扉の存在を知りました。
私はこの扉を“真理の扉”と名付けました。
これは、時空の裂け目でもなく、魔法のドアとも違います。
勿論、ムーンゲートとも別次元のもので有ります。
常に存在し、存在していない存在。
以前、魔術師評議会の(- 以下省略 -)
認知外領域に浮かんでいる扉、もしくはこの空間その物を指します。
しかし扉も含めて空間自体がどのようになっているのかは認知する事ができません。
存在しない場所を出現させてそして、更に通過することは世界の原理上不可能です。
もし可能であったとしても、これは触れてはいけない開いてはいけない神への冒涜行為
世界の禁忌(キンキ)ではないでしょうか。
(以下省略)
真理の扉の開錠の方法についてだが、特殊な儀式が必要であり悪用されれば
世界に大いなる混乱を招くであろうことは容易に判断できる。
しかし、案ずることありません。
真理の扉の存在を知った所で扉を開く“鍵”の存在を知らなければ
扉は現れることもありません。
今後も私は“真理の扉”についての研究を続けて参ります。